歴史に残る災害の東日本大地震から7年以上が経ちました。
記憶からだんだん薄れていってしまうとはいえ、日本人なら誰しも、心のどこかに強烈に残っている事でしょう。
“忘れる”という事は無い震災の記憶ですが、あの時の危機感を忘れてしまう事はたいへん危険な事ですね。
震災の恐ろしさ、命の大切さを後世に残し、伝えるために、被災地では色々な活動が行われています。
震災遺構を残すのか?
などの問題を抱えながら、復興中の東北。
今しか見れない東北を見に行ってきました。
子供にもその目に見せておきたい。
3歳の子供連れで長時間のドライブ!その2日目の僕なりの感想です。
東北観光ツアー2日目のスケジュール。
1日目は松島基地と陸前高田の奇跡の一本松を見て南三陸に入り、ホテル観洋にチェックイン。
その様子は前回の記事です。
被災地の今を見る!復興支援に何をすべき?観光に行くのが一番おすすめ。
子供連れなので行く場所を絞り、無理のないようなスケジュールに。
それでも子供にとっては東京から車で東北の旅は大変でしょう。
2日目のスケジュール。
- 8:40 ホテル観洋の語り部バスで防災庁舎などを見る。所要時間1時間。
- 10:00 チェックアウト、南三陸さんさん商店会へ
- 石巻市の石ノ森章太郎記念館、周辺で昼食。
- 東京へ
まぁ休憩しながらですが、石巻から一気に東京への道中が子供にとっては大変でしょう。
昼食後にうまくお昼寝しますように。というスケジュールです。
ホテル観洋で朝食。
あぁ、朝から刺身を食べるのがこんなに美味しいとは…
知らなかった〜。
ホテル観洋は食事もかなり豪華で、そして美味しい!
夕飯のアワビやお刺身などの海鮮食材も物凄く美味しくて感動しました。
南三陸などの東北の海沿いの地域って本当に素晴らしい場所なのを実感できるホテルでの朝食は、やっぱり海の景色を見ながらです。
バイキング方式の朝食。子供も大はりきりで選びました。
東北は米どころでもありますね。宮城県産のコシヒカリも押し付けが無いのにお米の味がしっかりでとても美味しかったです。
お腹も心も朝から満たされ、いざ、語り部バスに!
南三陸の被災地と復興の様子。
語り部さんによるガイドは被災者の生の声でした。
テレビで聞くよりもずっと生々しく、心にズシリと響きます。ホテル観洋の従業員であるガイドさんは、東日本大地震の当日、
「津波なんて見た事ない、どんなもんか見に行くべ。」
と、のん気に見に行ったそうです。ですが、そういう人が多かったのも事実。高台にすぐに避難した人も、まさかあれほどの津波が来ることは、誰も想像しなかったでしょう。
迫る来る津波が近付いて初めて身の危険を感じ、山の上に駆け上がって難を逃れたそうですが、その時の選択が命を分けたのも事実です。
いくつかの事例を話しながら見る南三陸に、今ならまだ残っている津波被害にあった建物は、当時の記憶を刻んでいます。
残念ながら震災遺構として国から保存のための助成金が出るのは、1自治体に1つだけ。
南三陸町では防災庁舎だけが保存される事になっています。
「死にたくなかったら残れ!」
と出口で立ち塞がった人をすり抜けた4人のうち3人は亡くなられたそうです。
富田会館に残った30人以上の人は、ギリギリですが生き残ったそうで、多くの人が生き残った富田会館を残したいというのが、語り部さんの気持ちでした。この富田会館が見られる時間も残り少ないんです。
「つなみ?」
と、子供は退屈しながらも言葉だけはひとまず覚えたようです。
そして、バスは防災庁舎に。
続きます…
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